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韓国、上半期だけで283億ドルの貿易赤字…下半期も楽観厳しい

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.29 11:29
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15カ月連続貿易収支赤字、8カ月連続輸出減少の沼に落ちた韓国の貿易状況が徐々に改善されるという見通しが出てきた。ただ振るわない輸出がしばらく底をはった後10-12月期以降に反騰する「U字型」の回復傾向が有力で楽観するには早いという見方も出ている。

韓国貿易協会は28日、「下半期の輸出は前年同期比3.1%減少の3227億ドル、輸入は12.4%減少の3239億ドルを記録すると予想される」という内容の輸出入見通しを出した。下半期の貿易収支予想値は12億ドルの赤字で、上半期の貿易収支推定値である283億ドルの赤字よりは改善すると予想した。

 
◇「下半期の赤字幅縮小…U字型に反騰か」

20日まで集計した今月の輸出額が前年同期比5.3%増え9カ月ぶりに減少に歯止めがかかったのも肯定的なシグナルだ。貿易協会は「下半期にも小幅の貿易赤字が予想されるが輸出より輸入が減り赤字幅は緩和するものとみられる」と明らかにした。

輸出で割合が最も大きい半導体の場合、10-12月期からは需要回復が始まり業況が改善されるだろうという期待が出てきた。ここにサムスン電子とSKハイニックスのメモリー半導体減産効果が下半期から本格化し、メモリー価格の下げ幅が縮小されるなど全般的に「上低下高」の業況が予想されるという説明だ。

これに対しこれまで輸出の柱だった自動車は世界的に需要が減り下半期の輸出増加傾向は鈍化すると予想した。石油製品と一般機械、石油化学など残りの輸出主力品目でも対外不確実性が相変わらずで反騰効果は限定的だと予想した。

◇「対中黒字時代は終わった」

特に今年に入り大幅の赤字に転落した対中貿易収支が今後も足を引っ張るだろうという指摘が出ている。2018年に556億ドルの黒字を出した対中貿易収支は、今年は5月までで118億ドルの赤字を記録している。かつては韓国の最大貿易黒字国だった中国が最大の貿易赤字国に急変した状況だ。

貿易協会はこれまで半導体輸出の好況で隠れていた中国の自給率上昇の流れが本格的にあらわれた結果だと分析した。この5年間に中国は石油化学と一般機械、ディスプレーなど韓国の主力輸出品目の相当数の中間財を自給、代替するのに成功した。半導体を除けば対中貿易収支赤字はすでに2021年から始まっている。

ここに最近二次電池と核心素材の中国輸入依存度が高まり貿易赤字幅が大きく増えた。今年二次電池に使われる16の原料・素材のうち10品目で中国依存度が最も高いと明らかになった。二次電池の原料・素材の対中貿易赤字だけで35億7000万ドルに達した。永久磁石、レアアースなどの中国産輸入依存度は80%を超えた。

貿易協会のチョン・マンギ副会長は「もう中国との貿易で黒字を出せる時代は過ぎた。産業構造を変えない限り中国を相手にした貿易黒字は今後も容易ではないだろう」と話した。

◇輸出成績世界6位から8位に

一方、韓国の輸出成績は主要国と比べ振るわない姿を見せ、1-3月期の世界輸出ランキングでも昨年の6位から8位に2段階下落した。

貿易協会国際貿易通商研究院のチョ・サンヒョン院長は「今年の貿易成績表は国民が期待したほど良い状況ではないだろう。輸出品目と主要販売所を多角化できないならば持続成長は難しいかもしれない」と話した。

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    2023.06.29 11:29
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    釜山(プサン)南区の神仙台(シンソンデ)埠頭。 ソン・ボングン記者
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