前日（２７日）午後から湖南（ホナム、全羅道）地域が豪雨に見舞われ、全羅南道咸平（ハムピョン）で６０代の女性１人が行方不明になった。光州（クァンジュ）と全羅南道（チョンラナムド）地域で夜中に２００ミリ以上の豪雨が降り、住宅やアパート駐車場などが浸水した。

光州地方気象庁によると、２７日午後７時からこの日午前５時まで降水量は光州２７０．７ミリ、朝鮮大（チョソンデ）２３３ミリ、楓岩（プンアム）２３２ミリ、鉱山（クァンサン）２０２ミリなど。

全羅南道は潭陽鳳山（ダムヤン・ボンサン）２０４ミリ、宝城（ボソン）１７６ミリ、咸平（ハムピョン）１７２ミリ、谷城（ゴクソン）１６３．５ミリ、麗水（ヨス）１５８．１ミリ、羅州（ナジュ）１５４ミリ、和順（ファスン）１４９．５ミリ、高興（コフン）１４５．５ミリ、光陽（クァンヤン）１４５ミリの降水量となった。

現在、光州をはじめ、全羅南道潭陽・谷城・求礼（クレ）・長城（チャンソン）・和順・高興・宝城・麗水・光陽・順天（スンチョン）・咸平地域に豪雨警報が、羅州・長興（チャンフン）・務安（ムアン）・霊光（ヨングァン）・新安（シンアン）地域には豪雨注意報が発令されている。雨は２８日午後まで追加で３０－１００ミリ降ると予想される。

夜中に光州・全南消防本部にはそれぞれ１５８件、７３件の被害通報があった。住民が避難し、土砂が路上に流出するなど大小の被害が発生した。

光州では前日午後１１時１０分ごろ、西区梅月洞（メウォルドン）農水産物流通センターの地下駐車場が浸水し、西区錦湖２棟住民センター前の交差点と雙村洞（サンチョンドン）一帯の道路が冠水し、消防隊員が排水措置を取った。

この日午前２時５３分ごろ、光州東区所台洞（ソテドン）では村の木が倒れ、５世帯・計１６人の住民が緊急避難した。５世帯のうち４世帯は親戚の家に、１世帯は近隣の文化センターに移動した。

また北区角化（ガクファ）ＩＣ付近の道路に土砂が流出し、角化交差点方面まで通行止めとなっている。車両の被害はないという。朝鮮大学前の道路でもシンクホールが発生し、サレジオ女子高交差点区間まで通行止めになるなど、この日午前５時までに約１５０件どの被害が把握された。

全羅南道では６０代の女性が行方不明になるなど７３件の被害があった。２７日午後１０時３２分ごろ咸平郡厳多面松路里（オムダミョン・ソンロリ）の川付近で６０代の女性が水に流されて行方不明になったという通報があり、警察と消防当局が捜索作業中だ。

また同日午後１１時ごろ、谷城郡竹谷面（チュクゴクミョン）の山付近に居住する住民が安全地帯に移動し、咸平と務安地域では住宅の浸水被害が相次いだ。同日午後８時３６分ごろ、麗水市突山邑（ドルサンウプ）の道路では浸水した車が牽引された。

気象庁の関係者は「夜中降った雨で各地の道路で被害が発生するなど出勤の不便が予想される」とし「公共交通を利用し、復旧作業が進行される道路は迂回してほしい」と呼びかけた。

気象庁は南海岸の停滞前線の影響でこの雨は２８日午前まで降った後、小康状態に入ると予想した。予想降水量は光州・全南西部が１０－６０ミリ、全南東部が３０－８０ミリ（多い地域は１００ミリ）という。