演劇とミュージカル舞台で活発に活動してきた俳優パク・スリョンが不意の事故で亡くなった。享年２９歳。

１２日、遺族によると、パク・スリョンさんは１１日に家に帰宅途中、階段から転落する事故に遭った。事故後、近くの病院に運ばれたが脳死状態に陥り、そのまま亡くなった。

パク・スリョンさんは翌日に済州島（チェジュド）公演を控えていたが、結局舞台に上がることができずに目を閉じた。パク・スリョンさんの遺族は突然の事故で家族を失ったが故人の生前の温かい性格を考えて臓器提供を決心した。

故人の母親はメディアにこのような事実を伝えて「脳だけ意識がなく、心臓は動いている。誰か切実に（臓器が）必要な人がいるはずで、両親の気持ちとしては誰かのもとで心臓が動いていればそれだけでも慰めとして生きていかなくてはならないと考えた」と話した。

パク・スリョンさんは創作ミュージカル『ｉｌ　ｔｅｎｏｒｅ』朗読会を通じて２０１８年にデビューした。『あなたの初恋探します』『私たちが愛したその日』『シッダールタ』などさまざまな演劇およびミュージカルで活躍していた。