【中央時評】悪化する韓中関係に対する対処(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.07 10:06
第2に、各級で韓中間の疎通を増やさなければならない。首脳会談は相手が応じないので実務対話を真摯に進めなくてはならない。このような点で最近中国側の対話取りやめの動きは望ましくない。主導権を持っている国家安全保障委員会(NSC)が立ち上がって対話するのも一案だ。
第3に、中身のある話をするためにはまず対中政策方向を確立しなければならない。対中政策は別個のものではなく対米政策と統合的に考慮しなくてはならない。従来、韓国は米国と協調してその過程で発生する中国の反発を場当たり的に収拾する形で対処してきた。対米政策と対中政策が別々だった。しかし今や米中対立が尖鋭化して米国の要求レベルが引き上げられ、中国の反発程度も高まった。これ以上過去のアプローチ法は有効ではない。米中露外交を構築していくために、統合・調整された戦略の枠組みをまず確立した後で、これを用いて各方面で対処しなければならない。韓国の対米共助空間はどの程度で、中露との外交空間はどの程度なのかを計ることができる韓国型座標を確立することが望ましい。このような基本的なスタンスがあってこそ中国と意義ある対話が可能だ。米国とも持続可能な共助ができる。