【コラム】「韓国はもう周辺国でなく中心国…強大国便乗外交を終える時」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.07 10:14
◆「強大国戦略、60%だけ正しい」という指摘も
報告書が提案した韓国の強大国化には期待と懸念が共存する。金慶敏(キム・ギョンミン)漢陽大名誉教授(政治学)は「韓国の強大国化は米国が韓日米連携を強行する現実と無関係でない」とし「韓国が想像していなかった国際関係が形成されている。韓国の高まった地位のためでもあるが、米国の対中牽制が強まったためでもあるだけに、韓国は米国の支援を背にしてG7加入を推進することができる」と述べた。
しかしG7はグローバル懸案を扱う権力と威信が生じる一方、ウクライナ戦争・台湾危機など葛藤イシューで一方の肩を持たなければならない代価を支払うという指摘がある。元外交官は「尹錫悦政権の『自由・平和・繁栄に寄与するグローバル中枢国家構想』は戦略院の報告書が提起した強大国・中心国戦略と軌を一にする。ODA(政府開発援助)の倍増と尹大統領のNATO会議連続出席がその試金石」と話した。しかし「韓国は北の脅威に中国変数が重なり、資源を域内に集中投入するしかないという限界がある」とし「報告書の『強大国』戦略は60%だけが正しい」と語った。