ホワイトハウス、「主要核脅威のひとつ」北を名指し…対応戦略モデルに「ワシントン宣言」提示
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.06.04 10:31
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)が北朝鮮を主要の核脅威のひとつだと指摘し、対応戦略として拡大抑止の重要性を強調した。
サリバン補佐官は2日にワシントンDCで開かれた軍縮管理協会(ACA)年次会議の基調演説で中国とロシアを主要の核脅威として取り上げ、「北朝鮮とイランの核脅威も最近になって増加している」と話した。北朝鮮に向けては「金正恩(キム・ジョンウン)は世界で最も強力な核兵器を保有すると宣言し戦術核から大陸間弾道ミサイル(ICBM)、無人水中核兵器に至るまであらゆる核兵器開発を強化すると発表した。彼は核拡散防止条約(NPT)に正面から違反し、北朝鮮が非核保有国に対して核兵器を先制的に使えるようにする新たな核武力政策を発表した」と指摘した。
サリバン補佐官はこうした核脅威から世界を守るための戦略の一環として米国の拡大抑止能力を強調した。特に「米国主導で新たな抑止能力を強化している」とし、そのモデルとして最近韓米首脳会談の際に発表した「ワシントン宣言」を提示した。サリバン補佐官は「核兵器時代に米国が成し遂げた非拡散の最も大きな成就は拡大抑止で、これは多くの同盟に独自の核兵器開発は必要ないという点を確認させる」とした。続けて「例えば4月にバイデン大統領は(国賓訪米した)尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領とともに拡大抑止を含んだ両国の相互防衛条約は鉄壁のようだという点を再確認しワシントン宣言に署名した。これは両国の共助を一層強化する措置であり、非拡散というわれわれの共同目標に対する約束を見せるもの」と評価した。その上で「北大西洋条約機構(NATO)同盟とも核能力強化と近代化に焦点を合わせている」と説明した。