「年間生産30万匹、在庫10万匹」…この工場の商品は「伴侶犬」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.18 11:12
在庫犬の運命は繁殖業者の良心と余力に大きく左右される。「88-3」が生まれた繁殖場には、役割のない犬100匹が犬舎ではなく隔離室で生存していた。ユンさんは「繁殖能力のない老犬70~80匹、出産時に問題があり子孫を残せない子たちが20匹ほどを療養の概念で隔離室で飼っている」と話した。
しかし、かなりの数の「在庫犬」は悲劇的な結末を迎える可能性が高い。11日、水原地裁驪州支院は、伴侶犬の繁殖業者32人から在庫になった犬と猫1256匹を1匹当たり1万ウォンを受け取って放置した古物商のL(67)に対して動物保護法違反容疑で懲役3年の実刑を宣告した。かなりの数の犬は冷凍車の中ですでに死んだ状態でLに届けられ、一部はLの古物商の敷地内で餓死したことが調査で分かった。大量廃棄の危険から救出された犬たちの最期も以前から物議を醸している。動物保護団体「ケア」のパク・ソヨン元代表は、4年間で救助した動物98匹をスペース不足などを理由に安楽死させたとして、Lと同じ容疑で裁判を受けている。2月14日、1審で懲役2年の実刑を宣告されたパク元代表は、「伴侶犬の大量生産体制が存在する限り、遺棄・廃棄される子犬は存在せざるを得ない」とし「大規模繁殖場がなくならないなら、安楽死は子犬のための最も現実的な代案」と主張している。