「687億ドル」MSのブリザード買収、英米とEU判断分かれる…韓国ゲームは笑う(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.17 10:21
MSのブリザード買収は巨大プラットフォームがコンテンツ企業を抱え込むゲーム業界の垂直結合だ。プラットフォームの競合会社であるソニーはこれまで買収反対の世論戦を広げてきた。ブリザードのIPの中でも「コール・オブ・デューティー」(COD)シリーズはコンソールゲーム消費者層に人気が高いが、「MSがブリザードを買収すればプレイステーション(ソニーのコンソール機器)からCODが抜かれてしまう」という主張だ。MSは昨年12月に「ブリザードを買収しても、CODのライセンスをソニーと任天堂などに最小10年間保障する」と公開宣言した。
MSはビッグテックの中でもゲームに最も積極的だ。一時グーグルとアマゾンもこの市場に参入したが最近になり相次ぎ事業をたたんでいる。グーグルのクラウドゲームサービス「スタディア」は1月にサービスを終了し、これに先立ち昨年11月にアマゾンもクラウドゲームサービス「ルナ」の事業縮小と構造調整を発表した。2社とも独自のゲーム機器やコンテンツ製作に投資するよりは、自社の既存のクラウド事業用サービスでアプローチした。こうした中、MSがブリザードを通じて付加価値の高いIPを先取りしようとしている状況だ。