【社説】物価3%台に落ちたが…まだ民生のあちこちに暗礁=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.05.03 12:02
先月の消費者物価は3.7%上がった。2022年7月に6.3%でピークとなった消費者物価上昇率が3%台に落ちたのは14カ月ぶりだ。物価上昇幅は幸い鈍化傾向だが体感は容易ではない。肌で感じる外食物価は依然として7.6%と高止まり中だ。外食のほか個人サービス物価上昇率もやはり2003年11月以降で最高となる5.0%を記録した。それでも物価は下半期から安定を取り戻すという見通しが優勢だ。だが高物価とともに中産層の可処分所得を急減させた高金利基調が維持され続けるため家計の延滞率が急上昇しており懸念される。
庶民経済の不良度を計るカード延滞率は各社とも1-3月期に1%を超えた。まだ危険水準の2%に進入してはいないが、上昇速度が急だ。79の貯蓄銀行の平均延滞率は5.1%、25の大型消費者金融は10.0%で昨年に比べ急騰した。借入を借入で返す多重債務者がますます増えている渦中に金利上昇負担まで重なり金融圏全体が延滞大乱のどん底に陥る様相だ。実際に貸付を適時に返済できず結局債務調整と個人破産を申請した債務者は1-3月期だけで7万6000人と過去最多を記録した。新規申請者数は債務調整が前年同期より48%、個人破産は44%急増した。