【時論】韓日関係、米国が動いてこそ突破口開かれる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.04.18 09:00
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と岸田文雄首相の韓日首脳会談が開かれて1カ月が経過したが、韓日関係の改善は当初の期待に及んでいない。尹大統領は先月6日、朴振(パク・ジン)外交部長官が第三者代位弁済方式の強制徴用解決法を発表した10日後、日本に飛んで関係正常化の突破口を開いた。小さくない成果だったが、韓国が譲歩しただけで日本の呼応を十分に引き出すことができなかったとして世論は冷淡だ。韓日協力で韓日米共助を強化しようとしていた政府の当初の構想が少なくない難関に直面した格好だ。
だが、尹政府の今回の措置は強制徴用問題の唯一の解決策だといっても過言ではない。しかも北朝鮮の核・ミサイル高度化で安全保障脅威にそろってさらされることになった韓日両国の立場を考慮すると、他の現実的代案はなさそうだ。尹大統領が日本を安保と経済のパートナーと考えて下した決断はそのような脈絡で理解しなければならない。しかし日本に対する惰性的認識が変わらなければ、いかなる解決努力も水泡に帰すことになりかねない。