【コラム】20年のベッティング、尹大統領訪米と新冷戦同盟
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.04.17 12:04
#1.70周年のファンファーレに向けた準備は完ぺきだった、少し前までは。アジアの小国だった韓国が韓米同盟70年を経て半導体、バッテリー、軍需産業の世界的大国に上ったので今月末ワシントンに行く尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は韓米同盟70周年を祝い新しい時代を宣言するのに十分だった。数兆ウォン単位で米国各地に投資をする大企業のリーダーらとともにワシントンを訪問する韓国大統領が気勢を上げるのは当然だった。
#2.だが大統領室周辺の浮き立った雰囲気とは違い市民の反応は鈍い。2種類の要因がある。最初が短期要因。同盟関係でもたびたび起きる盗聴疑惑という乱気流とそれに対する稚拙な縫合。2番目は尹大統領が主導する韓米同盟深化プロジェクトを説明する枠組みの欠乏。短期要因から見るなら、十数年ぶりのワシントン国賓訪問を控え尹大統領は核心参謀である国家安保室長を交代した。続けて韓国大統領室参謀に対する米国側の盗聴・傍受疑惑が大々的に出てきた。イスラエルやドイツがそうしたように急いで縫合に出ているが韓国政府の慌てたそぶりを市民は感づいている