韓国でまた山火事…「一瞬で文化財焼失、途方に暮れる」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.04.12 11:34
2005年4月、江原道襄陽(カンウォンド・ヤンヤン)の千年古刹とされる「洛山寺(ナクサンサ)」を飲み込んだ山火事は、今回も江陵(カンヌン)の文化財を脅かした。11日午前、火災が文化財が密集している鏡浦湖(キョンポホ)付近に広がる兆しを見せると、文化財庁と消防当局は文化財死守作戦に突入したが、江原道指定文化財「放海亭(パンへジョン)」と1886年に建てられた東屋「觴詠亭(サンヨンジョン)」は災いを避けることができなかった。觴詠亭は全焼し、放海亭は所々焼失した。
この日、放海亭の前で会った市民イ・スンヒさん(63)は、「まだ義理の両親に話せていない」と言葉が出ないようだった。イさんは放海亭の主人であるパク・ヨンスさんの嫁だ。イさんは燃え尽きた建物のあちこちを撫でながらため息をついた。木で作られた扉は壊れ、炎が床と天井に向かって床の所々は破片で修羅場になっていた。イさんは「舅姑が大事にしていたところなので、30年前から着実に補修しながら大切に管理したが、一瞬でこうなって途方に暮れる」として肩を落とした。