◆中堅国外交と北核連携

韓豪両国は国際社会での立場と経済規模が似ているため、主要７カ国（Ｇ７）を主要９カ国に拡大する場合、編入の有力候補群に挙がる。米中競争に対処するための核心力量である「中堅国外交」の側面で、韓豪協力の必要性を強調する声が高まっている。東アジア研究院（ＥＡＩ）のソン・ヨル院長は「韓日関係の改善がこれまでふさがっていた穴を開くという意味があるなら、オーストラリアとの協力は新しい穴を探す、すなわち韓国の外交地平を広げる過程で必須の要素」とし「米中競争に共同で対処できる中堅国間の連帯が重要になった状況で、韓豪はとても相性が良いパートナー関係」と話した。

オーストラリアは北朝鮮の核・ミサイル高度化問題に対する立場でも尹錫悦政権の大胆な構想とシンクロ率が高い。昨年６月の韓豪首脳会談でも両首脳は北核問題に対する連携の意志を再確認した。当時、アルバニージー首相は北朝鮮非核化のための協力の必要性を強調しながら「北朝鮮に対する経済制裁を今後も強力かつ厳格に履行していく考え」と述べた。

対北朝鮮抑止力を強化するための韓国のクアッド（日米豪印）ワーキンググループ参加問題でもオーストラリアの支持は必須だ。尹錫悦大統領は昨年５月、レイパー駐韓オーストラリア大使に会い、この件に対する支持を要請するなどクアッド協力に強い意志を見せている。２６日に米国で開かれる韓米首脳会談をきっかけに韓国のクアッドワーキンググループ協力は本格化すると予想される。

「最適パートナー」…尹政権とシンクロ率も高い、オーストラリアの潜在力（１）