最近の韓日首脳会談を契機に韓国政府が日本に対するホワイトリスト（輸出審査優遇国）復元手続きに着手した中、日本政府に特別な動きがないことに対し韓国大統領室は２７日、「もう少し見守りたい」と明らかにした。

大統領室関係者はこの日午後の会見で、「ホワイトリスト復元と関連し日本側の最新の動きや韓国側の立場を教えてほしい」という記者の質問に、「韓国側ができる措置を韓国が先にして日本側がどのような措置を取るのかもう少し見守りたい」と答えた。

ホワイトリストは輸出手続き簡素化の優遇を与えるホワイト国のリストを意味する。

韓国政府は最近の韓日首脳会談を契機にホワイトリストの原状復元手続きに向けた戦略物資輸出入告示改正案を行政予告した。行政予告期間は来月１２日までだ。韓国のホワイトリストは産業通商資源部の告示を通じた行政予告を経て改正が可能な点を考慮すると、手続きを完了するのに最大１カ月前後が必要とされる見通しだ。

だが日本政府はこれに相応する明確な動きを見せていない。ホワイトリスト再編入に向けた日本の施行令改正手続きが韓国の産業通商資源部告示改正手続きよりもやや複雑で時間が必要とされるというのが韓国政府の説明だ。

一方、大統領室関係者は日本政府が独島（ドクト、日本名・竹島）を自国領と記載し、日帝強占期の強制徴用で「強制」を省いた表現を使った小学校３～６年生の社会科教科書を発表することと関連しては「該当官庁で適切に対応するだろう」と線を引いた。