韓日、GSOMIA・シャトル外交復元(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.17 07:34
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と岸田文雄首相はともに「新たに」や「新たな」という表現を使った。16日午後、東京の首相官邸で首脳会談を行った両首脳は今回の会談に対して「さまざまな懸案で困難を経験した韓日関係が新たに出発するということを両国国民にお知らせする特別な意味がある」(尹大統領)、「将来に向けて日韓関係の新たな章を共に開く機会が訪れたことを嬉しく思う」(岸田首相)と意味づけした。
しかし韓日間の12年ぶりの二者会談となる今回の会談の成果は「今までなかった」という意味の「新しい(国立国語院)」という言葉というよりは「元通りに回復する」という意味の復元のほうが近いとみられる。尹大統領の訪日を通じて両国政府は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府の時である2004年に始まって2011年中断されたシャトル外交の再開と2019年7月から互いを狙った輸出品目規制と世界貿易機関(WTO)提訴、ホワイトリスト(輸出管理優待対象国)排除措置などを撤回することで合意したためだ。文在寅(ムン・ジェイン)政府が2019年破棄宣言までした韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)に対しても尹大統領は「完全正常化を宣言した」と知らせた。復元の基点は両国関係改善の変曲点だった1998年「金大中(キム・デジュン)-小渕宣言」以降に遡る。尹大統領は会談後記者会見で「今年は、過去を直視して相互理解と信頼に基づいた関係を発展させようと1998年に発表された『金大中-小渕共同宣言』が25周年を迎える年」とし「今回の会談は金大中-小渕共同宣言の精神を発展的に継承して両国間の不幸な歴史を克服して『韓日間協力の新たな時代』を開く第一歩になった」と評価した。続いて国家安全保障会議(NSC)次元の「韓日経済安保対話」のスタート、日本の輸出規制解除、韓国のWTO提訴撤回、両国財界が合意した「韓日未来パートナーシップ基金」などに言及した尹大統領は「今後も我々両首脳は形式にとらわれることなく必要ならいつでも会うシャトル外交を通じて積極的に疎通して協力していく」と付け加えた。