【コラム】「韓国政府の徴用解決策は問題解決の終わりでなく始まり」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.03.15 16:29
(3)ボールは日本に渡った
韓国が国内世論の批判を覚悟して差し出した手を日本が握るべきという点に異見がなかった。チェ・ウンミ峨山政策研究院研究委員は「日本政府はより具体的な表現で反省とお詫びの心を見せ、誠意を持って呼応しなければいけない」とし「難しい時期であるほど決断と実行を通してリーダーシップを発揮するのが真のリーダーの姿勢」と指摘した。1998年の「金大中-小渕宣言」など歴代内閣の立場を継承するという不明瞭な言葉では足りない。安倍晋三元首相は2015年の戦後70年談話で、1931年以降の侵略戦争に対するお詫びと反省を表明しながらも植民地支配に対する謝罪表現はしなかった。むしろ子孫に謝罪を続ける宿命を背負わせてはならないと述べた。そのような安倍元首相の立場まで継承するというのか。
国民大のチェ・ヒシク教授は「日本の呼応措置が強制動員解決策の成功と持続可能性のカギ」とし「今回の解決策が失敗すれば韓日関係に壊滅的な影響を及ぼす」と懸念した。イ・ギテ統一研究院平和研究室長はルーズ・ベネディクトの『菊と刀』を引用して「日本人は恩恵を受ければ必ず返す」とし、韓国の決断に応じる日本の後続措置を期待した。