韓国、憲政史上初の長官弾劾案可決…与野党が妥協のない極端政治
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.09 10:00
李祥敏(イ・サンミン)行政安全部長官に対する弾劾訴追案が8日、韓国国会で野党第一党・共に民主党(169議席)の主導で通過した。国務委員に対する弾劾案が可決されたのは憲政史上初めて。159人が犠牲になった梨泰院(イテウォン)惨事に政治的責任を取ろうとしない与党と、李在明(イ・ジェミョン)民主党代表の汚職疑惑2次召喚調査(10日)を2日後に控えて「防弾弾劾」を強行した巨大野党の極端政治がもたらした結果だ。
李長官弾劾案はこの日、本会議開始から1時間22分後に通過した。在籍議員299人のうち293人が無記名投票した結果、賛成179人、反対109人、無効5人となった。6日の弾劾案発議には正義党議員6人全員を含む野党3党・176人が参加し、このほか民主党出身の無所属議員が7人である点を勘案すると、無効票5人のほかに離脱票はほとんどなかったとみられる。