渋谷の象徴、開業から55年で閉店…「電鉄系百貨店」の衰退
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.02.02 14:57
1日、東京渋谷の東急百貨店前。道行く人が残念そうな表情で堅くシャッターが下りた店先で写真を撮っていた。ブランド雑貨類が展示されていたとみられるショーケースには何も置かれていなかった。建物の後方は煌々と明かりがついていたが行き来する職員も目につかないほど人の気配がなかった。日本で最もにぎやかな渋谷の数ある名所の一つだった東急百貨店本店が閉店した翌日に広がっていたうらさびしい風景だ。
◇再開発におされて…55年の歴史を持つデパート、涙の閉店
東急百貨店本店は1967年、渋谷駅の近くにオープンした。徒歩で5分の距離にある駅とつながっていて大きな人気を博した。地上9階、地下3階規模で一時は東京から歩いて訪れる客が最も多いデパートにも挙げられた。渋谷が若者が大勢集まるファッションと流行の中心地として位置を確立するのにも一役を買い、渋谷を象徴する存在だった。