中国政府が来月１日から韓国発の入国者に対し中国国内の空港で新型コロナウイルス検査をすることにした。韓国政府の中国発入国者防疫強化に対応した追加的な対応とみられる。

在中韓国大使館などが３１日に明らかにしたところによると、中国民航局はこの日外交ルートと韓中路線を運営する韓国と中国の航空会社に送った通知を通じ、韓国発の中国到着直行便の搭乗客全員を対象に入国後のＰＣＲ検査を義務付け、陽性判定時に自宅またはホテルなどで隔離する予定だと通知した。

この措置は来月１日から施行される。検査の結果で陽性が出ればその入国者は在宅または施設隔離をしたり病院に入院することになると民航局は明らかにした。

韓国大使館は入国後のＰＣＲ検査場所と時期、費用と費用納付主体、隔離場所と隔離期間など詳細事項の把握に乗り出している。

中国政府は８日、海外発の入国者に対する義務隔離を廃止し入国者に対する全数ＰＣＲ検査も廃止した。

中国がこの日韓国発の入国者に対する「入国後検査」の方針を通知したのは、韓国政府が２日からすべての中国発の入国者に対し入国後にＰＣＲ検査を実施することへの対応措置とみられる。

これに先立ち韓国は中国内の新型コロナウイルス感染状況などを考慮し２日から在中国公館で外交・公務、必須企業運営、人道的理由などの目的を除いた短期ビザ発給をしない措置を取った。

これを受け中国政府は韓国人の短期ビザ発給を中断する報復的措置を取った。

韓国政府は最近中国人に対するビザ制限措置を来月２８日までに延長した。これに対し中国外交部は３０日の報道官会見で「遺憾に思う」との立場を明らかにした。