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国王の性欲で安保危機、呪術師と婚約した王女…風が静まる日のない世界のロイヤルファミリー(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.23 16:03
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今月10日、英国はヘンリー王子が出した1冊の自叙伝で大騒ぎになった。家族間の不和、姻戚関係の葛藤など「素顔」を暴露した本『スペア』によって大衆の関心は英国王室に集中した。だが「ロイヤルファミリーの葛藤」は英国王室に限った問題ではなかった。

ニューヨーク・タイムズ(NYT)は「英国だけが王室問題に対する独占権を持っているわけではない」とし「他の君主制国家でも無秩序が見える」と16日、(現地時間)伝えた。女性遍歴や不正腐敗、配偶者の資格論争などで風が静まる日のない世界の王室について紹介したい。

 
◇呪術師との愛に業務も放棄

ノルウェー王位継承序列第4位であるマッタ・ルイーセ王女(51)が昨年婚約宣言をすると国がざわめいた。その婚約者とは「呪術師」を自称する米国人デュレク・ベレット氏(48)だった。

ベレット氏はグウィネス・パルトローらハリウッドスターのスピリチュアルコーチを自任する人物だ。彼は新型コロナウイルス感染症(新型肺炎)回復に効果があるとし「スピリット・オプティマイザー(The Spirit Optimizer)」というメダルを1個あたり222ドル(現レートで約2万8790円)をウェブサイトを通じて販売した。2019年には「人ががんにかかる理由は幸せではないからだ」という主張をして論争になった。

ルイーセ王女もベレット氏と出会ってから神秘主義に心酔して人々を戸惑わせる言動が増えた。死者の魂が見えるとし、動物・天使とコミュニケーションが取れるというようなものだった。昨年6月にベレット氏と婚約したルイーセ王女は同年11月に公務を中断した。ベレット氏と「代替医療事業」に集中するためだった。公式業務は中断したが父親の意志のため王女の称号は維持することにしたが、国民の反応は冷たかった。

◇国王の女性遍歴に情報機関まで乗り出した理由

スペイン前国王のフアン・カルロス1世(85)は若いころに婚外情事で物議を醸した。2016年に出版された本『フアン・カルロス:5000人の恋人の王』にはカルロス1世が性関係を結んだ女性の数が2154人に達するという暴露があった。

カルロス1世の浮気が深刻化すると警察が乗り出して措置を取ったという事実も遅れて知らされた。ホセ・マヌエル・ビヤレホ前警察庁長官は聴聞会で「カルロス前国王の性欲が国家的脅威になるかもしれないと判断し、情報機関の要員が前国王にテストステロン(男性ホルモン)抑制剤が含まれた薬物を注射したことがある」と告白した。

聴聞会でこれを聞いた国会議員は「スパイ映画のような話をしている」と言って鼻でせせら笑った。しかしカルロス1世の医療担当者も国王に性欲抑制剤を打った跡があったと報告書で明らかにした。

カルロス1世は2014年退任後、不正腐敗スキャンダルも表面化した。サウジアラビアの高速鉄道の受注を助ける対価として1億ドル相当の賄賂を受け取ったという疑惑が提起されると、カルロス1世は2020年アラブ首長国連邦(UAE)に逃避した。

その渦中に象狩りの旅行をしながら豪奢な生活を送る様子を見せて非難を受けた。そのようなカルロス1世が昨年スペインに一時帰国をした際には市民の抗議デモが広がった。NYTは「カルロス1世はスペイン君主制を汚したという評価を受けている」と伝えた。

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    2023.01.23 16:03
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