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韓国野球に歓喜と失望を与えたWBC(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.23 11:15
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世界最強を決めるワールドベースボールクラシック(WBC)が帰ってきた。WBCはメジャーリーガーが出場する唯一の大会だ。3月8日から米国、日本、台湾で行われる第1ラウンドをはじめ、3週間の熱戦に入る。

WBCは2000年代初期にKBO(韓国プロ野球)リーグの人気を復活させた大会だ。韓国を代表する選手らが登場し、国際大会で韓国野球の競争力を見せた。しかし最近の2大会では残念な結果で終わった。韓国野球に歓喜と失望を与えた過去4回の大会を振り返ってみる。

 
◆朴賛浩、李承ヨプ、李鍾範らがつかんだ4強

WBCはMLB事務局とMLB選手労働組合が主導して創設した大会だ。国際サッカー連盟(FIFA)が主管するワールドカップとは違い、IBAF(国際野球連盟、世界野球ソフトボール連盟の前身)が開催する野球ワールドカップ(W灰)にはメジャーリーガーが参加しなかった。オリンピック(五輪)から野球が消えると、MLBは野球の人気のためにWBCに着手した。

野球の人気が落ちていた韓国はWBCを再飛躍の機会にした。金寅植(キム・インシク)監督が指揮棒を握り、金在博(キム・ジェバク)、宣銅烈(ソン・ドンヨル)、柳仲逸(リュ・ジュンイル)、チョ汎鉉(チョ・ボムヒョン)、柳志ヒョン(ユ・ジヒョン)などプロチームの監督とコーチがスタッフとして参加した。サンディエゴ・パドレス所属だった朴賛浩(パク・チャンホ)をはじめ、金炳賢(キム・ビョンヒョン)、徐在応(ソ・ジェウン)、奉重根(ボン・ジュングン)、金善宇(キム・ソンウ)、崔熙燮(チェ・ヒソプ)、具台晟(ク・デソン)らメジャーリーガー7人が参加した。ここに読売ジャイアンツに移籍した「国民打者」李承ヨプ(イ・スンヨプ)が合流した。国内組から李鍾範(イ・ジョンボム)、金東柱(キム・ドンジュ)、李炳圭(イ・ビョンギュ)、孫敏漢(ソン・ミンハン)、鄭大ヒョン(チョン・デヒョン)など実力ある選手が選ばれた。

第1ラウンドで朴賛浩を抑え投手に起用した金寅植号は台湾、中国、日本を順に連破した。特に日本との最終戦では「国民右翼手」李晋ヨン(イ・ジンヨン)の好守の後、1-2とリードされた8回表、李承ヨプが逆転2ランを放って逆転勝ちした。後にやや歪曲されたことが明らかになったが「30年発言」をしたイチローを朴賛浩が抑えた場面も印象的だった。

韓国は第2ラウンドでも勢いを見せた。先発・徐在応(ソ・ジェウン)の好投でメキシコを破り、米国までも退けた。野球宗主国の米国はアレックス・ロドリゲス、デレク・ジーター、チッパー・ジョーンズ、ケン・グリフィ・ジュニアなどオールスターのラインナップを組んでいた。2度目の日本戦では8回に李鍾範(イ・ジョンボム)の2点適時打が飛び出して2-1で勝利した。

しかし日本と3回目の対戦では笑うことができなかった。準決勝で5回まで0-0だったが、6回に大量失点して決勝進出を逃した。日本は韓国に2回も敗れながらも決勝まで進出し、初代優勝をつかんだ。

◆東京ドームのマウンドに立てた太極旗神話

韓国野球は2008北京オリンピック(五輪)で金メダルを獲得した。李大浩(イ・デホ)、金泰均(キム・テギュン)、鄭根宇(チョン・グンウ)、呉昇桓(オ・スンファン)など2001年の世界ユース優勝メンバー(エドモントンキッズ)が主軸になった。ここに柳賢振(リュ・ヒョンジン)、金広鉉(キム・グァンヒョン)、尹錫ミン(ユン・ソクミン)、金賢洙(キム・ヒョンス)など若手が加わってつかんだ成果だった。そして翌年の2009年WBCでまた世界最強チームと対戦した。金寅植監督がもう一度韓国代表を率いた。

第2回WBCに出場した韓国代表は北京オリンピック(五輪)のメンバーとほとんど変わらなかった。ここに所属チームのクリーブランド・インディアンズの許可を受けた秋信守(チュ・シンス)が指名打者で合流した。朴賛浩、李承ヨプ、李鍾範が抜けたが、代表チームに対する期待値は依然として高かった。

WBCは第2回大会でダブルイリミネーション方式と1位決定戦を導入した。これを受け、第1ラウンドで同組になったチームは最多で5回も対戦することになった。そして実際、韓日戦は5回実現した。

第1ラウンド初戦で韓国は日本に2-14とコールド負けを喫した。先発・松坂大輔に抑え込まれた。しかし1、2位決定戦では奉重根(ボン・ジュングン)の好投で1-0で勝利し、雪辱した。第2ラウンド勝者戦で両国はまた会った。奉重根が今回も日本打線を抑え、韓国が4強に先着した。韓国選手は日本野球の象徴である東京ドームのマウンドに太極旗(韓国の国旗)を立てるパフォーマンスをした。

1位決定戦で韓国代表は2-6で敗れた。しかし米国で行われた準決勝でベネズエラに10-2で完勝し、決勝に進出した。先発の尹錫ミンが好投し、秋信守と金泰均が本塁打を放った。

決勝の相手は日本。2勝2敗で最も高い舞台でまた会うことになった。韓国はまた奉重根が、日本は岩隈久志が先発した。韓国は先制点を許したが、その後に登板した鄭現旭(チョン・ヒョンウク)と柳賢振が好投しながら接戦を続けた。1-3とリードを許した8回、李大浩の犠牲フライで得点した韓国は9回二死一、二塁から李ボム浩(イ・ボムホ)の適時打でついに同点に追いついた。

延長10回表、信頼を得ていた林昌勇(イム・チャンヨン)がイチローに2打点二塁打を浴び、結局、優勝カップは日本に渡った。しかし韓国野球が見せた底力は国民に大きな感動を与えた。北京五輪とWBCの善戦で新しいファンが流入し、「北京キッズ」と呼ばれる有望株がバットとグローブを握った。野球人気の上昇は第9球団NCダイノス、第10球団KTウィズの創立につながった。

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