【時視各角】ブランド品共和国の誕生=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.18 13:37
18世紀のフランス哲学者ドゥニ・ディドロは友人から高級なガウンを贈り物としてもらい、「私の古くなったガウンを捨てることによる後悔」というエッセイを書いた。新しいガウンを書斎にかけておき、これに合わない古い家具を一つ二つ、その後すべて新調して浪費してしまったというエピソードだ。このような連鎖消費を「ディドロ効果」という。新居に引越すとこれに合う新しい家具を揃えたくなるように、ブランドバッグを手にするとブランド時計をはめたくなり、ブランド服を着たくなるという形だ。
他の人が簡単には買えない芸術品や限定品、ブランド品など差別的財貨を誇示するように消費する「スノッブ効果」もある。「ヴェブレン効果」は品物の価格が上昇するにもかかわらず特定階層の虚栄心や誇示欲で需要がかえって増加する現象を意味する。これら3つの効果は価格が上昇しても絶えない「ブランド品愛」をうまく説明している。