【社説】容易でない癸卯年の韓国経済、それでも構造改革が生きる道
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.01.02 12:02
尹錫悦大統領が新年初日の1日、大統領室で新年の辞を発表している。[写真 大統領室]
癸卯年の新年が明けたが今年の経済環境は容易でない。厳しい1年になるだろうということに異論はあまりない。まず世界経済が良くなく、そのため韓国経済の核心動力である輸出も厳しい。韓国政府は今年4.5%の輸出減少を予想する。内需も同様だ。高金利のため投資と消費が縮んでいる。企業の設備投資は2.8%減とマイナス成長が激しくなり、民間消費は昨年の半分水準の2.5%にとどまるものと政府は予想した。企業としては原価が上がり販売は冷え込むため投資余力は多くない。何より内外の不確実性が大きいため困難に打ち勝ち果敢に投資する企業家の野心的な意欲を期待するのは難しい。「負債の罠」にはまった家計は高金利利子を返すのに消費する余力があまりない。株式と住宅価格が急落し昨年1~9月の資産価値損失は969兆ウォンに達した。資産が減れば所得がそのままでも消費が減る。経済学でいう「富の効果」だ。輸出も内需も頼れないため潜在成長率を下回る1%台の低成長が既定事実に定着する雰囲気だ。