中国が韓国内に秘密警察署を開設しているという疑惑について、韓国外交部は２２日「外交的関係を考慮する前に、まず事実関係などを把握しなければならない」という立場を明らかにした。

外交部当局者はこの日記者団と会い、記者から「外交部が言及する事項がない理由は、まだ事実関係の把握が終わっていないためなのか、あるいは外交的関係を考慮して具体的な立場を明らかにしないという趣旨なのか」と聞かれてこのように答えた。

外交部当局者は「そのような（先に事実関係を把握しなければならないという）観点から、まだ現時点で外交部次元で話す言葉はない」と話した。

該当の疑惑に対して中国政府の説明があるのかについては「私が知る限りでは、まだそのような内容はないと承知している」と述べた。

これに先立ち、国際人権団体「セーフガード・ディフェンダース（Ｓａｆｅｇｕａｒｄ　Ｄｅｆｅｎｄｅｒｓ）」は今年９月、中国が反体制要人を弾圧するために欧州を中心に海外２１カ国に５４の秘密警察署を開設したと公開した。

また、先月には韓国を含む、４８カ所でも追加施設を確認したと明らかにした。現在、韓国政府は軍・警察の防諜組織などが参加する中で中国の韓国内秘密警察署開設疑惑に関して確認作業を進めているという。