今月１９日、韓国の韓悳洙（ハン・ドクス）首相がソウル梨泰院（イテウォン）緑莎坪（ノクサピョン）駅市民焼香所を訪れたが、遺族の反発で焼香を中断して車両に移動する過程で赤信号無視をして横断歩道を渡る様子が公開されて論争になると、総理室は２１日、現場警察官の指示にしたがって横断したものだと説明した。

前日（２０日）、あるオンラインコミュニティで韓首相を道路交通法違反で警察に申告したという投稿文が掲載されて論争に火がついた。投稿者は「韓悳洙首相が１９日に梨泰院緑莎坪駅市民焼香所を訪れたが、道路交通法を違反（違反横断）したころに関連し、今日（２０日）国民申聞鼓（一種の苦情・相談窓口）を通じて龍山（ヨンサン）警察署に申告した」とし、実際に龍山警察署に申告した内容の画面をキャプチャーとして撮影し、投稿文に添付した。

映像によると、、韓首相は１９日午後２時半ごろにソウル緑莎坪駅に近い梨泰院惨事犠牲者市民焼香所を訪れたが遺族の反発で引き返す時、歩行者専用信号機が赤信号の状態で横断歩道を無断で渡った。

総理室はこの日午後に説明資料を通じて「韓首相は現場で勤務中だった龍山警察署警察官の指示に従って横断歩道を渡った」と説明した。

これに先立って韓首相はこの日予告なしで梨泰院焼香所を訪れて「大統領と政府の公式謝罪」を要求する遺族の反発に答えずに首を縦に振って訪問３０秒後に引き返した。韓首相は政府公式代表ではなく個人的に残念に思う気持ちでこの日焼香所を訪問したという。