今月１９日、ソウルのあるバス停留所で６０代男性が５０代女性に凶器を振り回してけがをさせる事件が発生した。「会おう」という要請をずっと拒否されたというのが犯行理由だった。

ソウル江東（カンドン）警察署は２０日、殺人未遂およびストーキング処罰法違反容疑でＡ（６３）に対する拘束令状を申請した。

警察によると、Ａ容疑者は前日午後４時５０分ごろ、城内洞（ソンネドン）のあるバス停留場で５０代女性Ｂさんの顔などに凶器を振り回して重傷を負わせた。

バスから下りて横断歩道を渡っていたＢさんはＡ容疑者を発見すると驚いて後退したが、容疑者は財布から凶器を取り出して女性を攻撃した。もみ合いは２０秒間続いた。

周辺の防犯カメラには周辺の市民が地面に落ちた凶器を足で蹴ってＡ容疑者をＢさんから引き離そうとする緊迫した状況が映っていた。

女性はすぐに病院に運ばれて治療を受け、命に別状はないことが分かった。Ａ容疑者は申告を受けて出動した警察によって現行犯で逮捕された。Ａ容疑者は取り調べで「女性が会おうとしてくれなかった」とその理由を供述した。

Ａ容疑者は犯行前にも２度にわたって被害者に接近し、動線を把握するなど事前に犯行を計画していたことが分かった。

警察はＡ容疑者が被害者に繰り返し不安感を与えたと判断し、殺人未遂とともにストーキング容疑を適用した。