日本サッカーがＰＫ戦の末、史上初のワールドカップ（Ｗ杯）ベスト８進出に失敗した。

日本（ＦＩＦＡランキング２４位）は６日、カタールのアルワクラで行われたクロアチア（ＦＩＦＡランキング１２位）とのラウンド１６で延長戦まで１－１で勝負を決めることができず、ＰＫ戦にもつれ込んだが１－３で敗れた。

前半４３分、日本の前田大然が先制ゴールを放ったが、後半１０分にクロアチアのイバン・ペリシッチが同点ゴールを決めた。日本は前回大会準優勝チームのクロアチアを相手に対等な試合を展開した。１－１で突入した延長前後半３０分間に勝負をつけることができず結局ＰＫ戦に突入した。

今大会初めてのＰＫ戦だった。クロアチアのゴールキーパー、ドミニク・リバコビッチが実に３回もファインプレーを見せた。

先攻の日本は１人目の南野拓実のシュートが身を挺したリバコビッチに止められた。クロアチアの１人目ニコラ・ブラシッチは強力なシュートを成功させた。

日本は２人目の三笘薫が左に蹴ったシュートがリバコビッチにまた防がれた。リバコビッチは両方向に体を飛ばし２連続のファインプレーを見せた。クロアチア２人目のマルセロ・ブロゾビッチは中心に蹴って決めた。

日本の３人目、浅野拓磨は成功して１－２と後を追った。クロアチアの３人目マルコ・リバヤのシュートがゴールポストに当たった。日本の主将吉田麻也のシュートをリバコビッチがまた体を投げ打って防いだ。クロアチアの４人目のマリオ・パシャリッチが成功し３－１で試合を終えた。

これに先立ち日本はグループリーグを２勝１敗で１位突破し、クロアチアはグループリーグを１勝２分けで通過した。Ｗ杯ベスト１６に４回進出した日本は過去初めてのベスト８を目指した。前回大会準優勝チームのクロアチアは２大会連続でベスト８に上がった。クロアチアはベスト８で韓国－ブラジル戦の勝者と対戦する。

前半８分、クロアチアのペリシッチのシュートが日本のゴールキーパー権田修一に止められた。前半４３分には日本が先制点を決めた。堂安律が右からクロスを上げ吉田が合わせゴール前に流れた。ゴール前の混戦状況で前田が機会を逃さず左で蹴って決めた。主審はビデオ判定（ＶＡＲ）の末に得点を認めた。

クロアチアは孫興民（ソン・フンミン）とトッテナムのチームメイトであるペリシッチを前面に出し攻勢を広げた。結局後半１０分に１－１の同点ゴールを決めた。デヤン・ロブレンが右サイドからクロスを上げペリシッチがペナルティーエリア近くで正確に頭で合わせた。権田が体を投げ打ったがボールはワンバウンドしてゴールネットに吸い込まれていった。

後半１２分、日本の遠藤航のミドルシュートをクロアチアのリバコビッチが弾いた。後半１８分、ルカ・モドリッチの右足で大きく落ちるミドルシュートを放ったが権田がセーブした。

日本の森保一監督は後半１９分に前田と長友佑都に代わり、足が速い浅野拓磨と三笘薫を投入して攻撃速度を上げた。後半３２分に逆襲チャンスでペリシッチの左ミドルシュートが相手選手の足に当たりコーナーキックとなった。

森保監督は後半４１分に堂安から南野に交代した。両チームは結局１－１で延長戦に入った。クロアチアは延長前半８分に主将モドリッチをベンチに戻した。延長前半１４分、日本の逆襲チャンスで三苫がドリブル後に強力な右シュートを打ったがキーパーに阻まれた。

クロアチアは延長後半にペリシッチからＫリーグで活躍したオリシッチに代えるなど攻撃手２人を交代投入した。日本は三苫を前面に出しクロアチアを攻略した。終了直前にクロアチアのマイェルのシュートがはずれた。結局両チームは延長戦まで勝負をつけることができずＰＫ戦に突入し、最終的にクロアチアが笑った。モドリッチのラストダンスは続く。