【社説】通貨緊縮は続ける一方で、これからは速度調整を苦心する時=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.17 11:19
昨日、インドネシア・バリ島で閉幕した主要20カ国(G20)サミットで各国中央銀行が実施している緊縮的通貨政策の速度を調整する必要性が取り上げられた。米国・英国・欧州連合(EU)・カナダなど主要国はこれまで物価を抑えるために急いで基準金利を引き上げてきた。韓国もこの国々と歩調を合わせて金利を引き上げた。2007年以降金利を引き上げずに緩和的な通貨政策を維持している日本や戦争などの自国の事情によりむしろ金利を引き下げたロシアやトルコなどの例外があったが、概して全世界の通貨政策で緊縮の流れが強かった。
韓国に最も大きな影響を及ぼす米国の通貨緊縮が一段落落ち着く見通しだ。米連邦準備制度(FRB)ジェローム・パウエル議長が今月初め「ゆっくり、しかし高く長く」緊縮を続けると明らかにしたことに続き、FRBのナンバー2であるブレイナード副議長も最近利上げ速度が遅くなると予告した。4回連続で金利を0.75%ポイントずつ引き上げたFRBが、今年最後に金利を調整する来月には利上げ幅を若干減らして0.50%ポイントだけ引き上げるだろうという見方が多い。物価上昇の勢いもやや停滞しているようで負担も一段と軽くなった。