【韓中ビジョンフォーラム】変曲点迎えた韓中経済…技術超格差維持が生きる道(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.11.09 12:02
習近平国家主席が中国共産党総書記3期目入りに成功したが、中国経済の不確実性は晴れずにいる。継続するゼロコロナ政策が中国経済の足を引っ張っている中で韓国の対中貿易は9月に黒字に戻ったが先月は再び赤字を記録した。韓中ビジョンフォーラムは7日にソウル市内で第15回会合を持ち、「習近平執権3期の中国経済と韓国の対中貿易赤字」について探った。
▽パク・ギスン成均館大学中国大学院教授(提案)=習近平執権3期目が本格化する2023年の中国経済の見通しに向けては、まずゼロコロナ政策持続の有無を見なければならない。中国当局は「コロナを抑えてこそ経済が安定する」という論理を展開しており、習近平主席も現在の中国の防疫政策を肯定的に評価しているためゼロコロナ政策が簡単に変わる兆しはない。ここに地方政府の財政収入の40~50%を占める不動産の沈滞と米国の対中制裁持続、そして先月の第20回党大会後の外資の脱中国の動きなどはいずれも中国経済に悪材料として作用している。われわれが注視すべきことは西側企業が中国からの全面的撤収ではなく「China+1」戦略を駆使している点だ。中国を中心にはするがインドやベトナムなどに代替生産基地を作るものだ。中国経済が振るわない中で韓国は5~8月の4カ月連続に続き10月にもまた対中貿易赤字を記録した。韓国の主力品目である半導体輸出不振に中国から輸入する中間財の割合が高まったためだ。中国の輸出増加にもかかわらず、韓国の対中輸出は減少傾向を見せているが、これは韓国の中間財の輸出競争力が弱まったということを語っている。