前日（６日）に発生したソウル永登浦（ヨンドゥンポ）駅付近でのムグンファ号列車脱線事故の余波で、７日の出勤時間、列車の利用に支障が生じている。

ソウル地下鉄１号線・京義（キョウンウィ）中央線はこの日午後まで遅延または混雑が予想される状態だ。１号線の京仁（キョンイン）線の急行列車（九老～東仁川）区間は一部で運行が停止した。光明（クァンミョン）駅－永登浦駅のシャトル列車も全区間で運行停止となっている。

ソウル市は午前８時２７分ごろ、安全案内メッセージで「前日のムグンファ号脱線事故のため１号線の列車が遅延運行し、混雑している」とし「他の公共交通を利用してほしい」と伝えた。

ＫＯＲＡＩＬ（韓国鉄道公社）は７日の始発から午前９時以前に出発予定だった列車までＫＴＸ１５便・一般列車１０便の運行を取り消した。このほかＫＴＸ６便と一般列車４便など計１０便は運行区間を短縮または出発駅を変更した状態だ。特に龍山（ヨンサン）駅と永登浦駅の場合、事故収拾までＫＴＸおよび一般列車は停車しないという。

会社員のキムさん（４５）は「もともと鍾路（チョンノ）３街で１号線に乗り換えて市庁で降りるが、今朝はバスに乗った」とし「地下鉄運行への支障のためかバスが混雑していた」と話した。

一方、６日午後８時５２分、ソウル永登浦駅付近で乗客２７９人が乗ったムグンファ号列車が脱線し、３５人が軽傷を負った。この事故で地下鉄１号線の上下線が一時中断した。

ＫＯＲＡＩＬは事故発生直後に事故対策本部を設置し、経営陣や職員など約１６０人が装備を投入し、夜通し作業を行ったが、７日午前まで正常化しなかった。ＫＯＲＡＩＬ側は当初、復旧時間を７日午後１時と明らかにしたが、午後４時以降に計画を修正した。

ＫＯＲＡＩＬの関係者は「列車の利用に不便が生じた点についてお詫びし、早期復旧と安全な運行に最善を尽くす」と伝えた。また「列車の運行が停止または遅延することもあり、（乗客は）必ず事前に顧客センターやホームページで状況を確認してほしい」と呼びかけた。