【コラム】デジャブ…台湾経済の勢いに乗る疾走と韓国の悩み(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.23 10:53
台湾経済が勢いに乗り疾走している。自由時報など現地メディアによると、台湾の蔡英文総統は国際通貨基金(IMF)の資料を引用し、「台湾の1人当たり国内総生産(GDP)は今年韓国と日本を超えるだろう」と明らかにした。IMFによると、今年の韓国の1人当たりGDPは3万3590ドル、日本は3万4360ドルと推定される。昨年よりそれぞれ4%と12%減少した数値だ。これと違い台湾は3万5510ドルで昨年より7%の増加が予想される。実現する場合、台湾は2003年に韓国に1人当たりGDPを追い越されてから19年ぶりに戦況をひっくり返すことになる。
「21世紀の産業のコメ」と呼ばれる半導体に対する支援強化、そして地政学的変化にともなう世界のサプライチェーン再編という現象を機会にした輸出戦略が原動力に挙げられる。台湾政府は今年のGDPの65%ほどが半導体産業で発生するとみている。これに先立ち台湾政府は2019年からTSMCなど自国の半導体企業に約4兆ウォンを支援して新技術開発を促した。昨年の日照りでは政府が1日16万トンの水を使うTSMCに農業用水を優先的に回した逸話も有名だ。TSMCは7-9月期に初めて世界の半導体売り上げ1位の企業となりその期待にこたえた。