【時視各角】日本を叱りながらも外交では「一つになった愛国精神」を成し遂げた安重根
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.17 16:20
金月培(キムウォルベ)ハルビン理工大外国人教授は最近、釜山龍湖洞(ヨンホドン)白雲浦の山麓にある天主教公園墓地を訪れた。安重根義士の妹・安姓女(アン・ソンニョ)氏が眠っているところだ。姓女氏も兄と同じくあらゆる辛酸を嘗めた。ハルビン・満州を転々とし、光復(解放)後に五六島(オリュクト)が見える山の麓に小屋を建てて暮らして亡くなった。2016年の光復節(8月15日)に釜山市南区が姓女氏の墓地に小さな碑石を設置した。碑石の後ろにはこう刻まれている。「独立軍の軍服を作って日本憲兵隊に捕まり拷問にあったルシア(安姓女)。韓国戦争の避難中に影島で永眠。安らかに眠れ」。
26日は安義士のハルビン義挙113周年となる日だ。墓の中の姓女氏は今、何を祈っているのだろうか。兄の帰還を願っているのではないだろうか。自身はこの地で息を引き取ったが、112年前に中国旅順監獄の共同墓地に埋められた兄は今も異郷万里でさまよっているからだ。「国権が回復すれば故国に返葬してほしい」という遺言を守ることができなかった悔恨に血の涙を流しているかもしれない。