【私は告発する】防疫失敗の非難を恐れて室内マスクに固執、これが科学防疫か=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.11 11:13
多くの人が科学には一つの真理だけがあると錯覚する。しかし特定の状況に合う科学的決定はいくつか存在したりする。特に人間の行動に影響を及ぼす科学的な決定は伝統・文化・情緒・価値観などの科学外的な要素からも影響を受けるため、たとえ科学的真理は同じでも結論はいくらでも異なる場合がある。最近のエリザベス2世女王の葬儀が良い例だ。弔問した世界各国の指導者のうちマスクを着用したのは中国序列2位の王岐山副主席1人だけだった。尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領も韓国とは違ってノーマスクで参列した。マスク着用が伝染病感染予防に役に立つのは科学的事実だ。しかし社会が受け入れるリスクの限界はこのようにそれぞれ異なる。
常識に近い話をこのようにしたのは政治防疫問題を取り上げようとしたからだ。尹大統領は就任前から文在寅(ムン・ジェイン)政権が自慢したK防疫は政治防疫だったと批判した。前政権が政治的な有利不利のため防疫の科学的基準を何度も変えたのは事実だ。たとえば全国民主労働組合総連盟(民主労総)集会はあえて見ないふりをし、反対陣営の集会に参加した人に対しては殺人者とまで罵倒した。都合のよい専門家ばかりを選んで起用したのも事実だ。必要なワクチンの確保にもたつくと「主権確保」といって特定国産治療薬開発会社にオールインに近い支援をし、政治色を加えたりもした。