韓国外交部長官「外交は正しい方向に進んでいる…外交惨事には同意しない」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.10.04 16:36
外交部の朴振(パク・チン)長官は4日、国会外交統一委員会の外交部を対象とした国政監査で、「私の進退は任命権者の決定に従うものであり、長官として最善を尽くして引き受けた仕事を全うしていくだろう」と明らかにした。
朴長官はこの日午前、与野党が自身の解任建議案通過後の去就と国政監査会場退場問題をめぐり正面衝突した末に国政監査を進めることにした後、あいさつを通じて「私の所感を少しの間話したい」としてこのように明らかにした。
朴長官は「尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権発足からもう約5カ月になるが韓国の外交は正しい方向に進んでいると考える」と強調した。
続けて「韓米関係は強化され、韓日関係は改善され、韓中関係は再確立されている。今回の歴訪が外交惨事だという主張には同意しない。むしろさまざまな分野で多くの実質的成果があると考える」という立場を繰り返し明らかにした。
その上で「午前に外交通商委員会の国政監査が空転しとても残念に思う。外交は政争の対象になってはならず、国益のため超党派的にアプローチしなければならない」とも話した。
朴長官は「いま民生経済は厳しく、韓半島(朝鮮半島)をめぐる国際情勢はあまりに深刻だ。けさも北朝鮮は威嚇的な中距離弾道ミサイルを発射した」と言及した。
この日午前の国政監査で民主党は朴長官解任建議案が先月国会で通過した点を指摘して朴長官の国政監査会場からの退場と長官辞任を要求した。これに対し与党「国民の力」は無理矢理な政治攻勢だとして対抗し、与野党攻防の中で国政監査は約30分で中断した。
民主党幹事のイ・ジェジョン議員は開会後最初の議事進行発言を通じ「外交惨事の経緯と責任を糾明し、国民の前に明らかにすることをさらに遅らせることはできない事情などを考慮し重い責任感で国政監査を進めることにした」としながら尹大統領の謝罪と朴長官解任などを改めて要求した。
外交通商委員会のユン・ジェオク委員長(「国民の力」)は「厳しい内外環境の中で開かれる今年の国政監査が国民保護と国益最大化に向けた知恵と力を集める意味のある政策監査の場になることを委員長として希望する」と話した。その後国政監査はこの日午後2時10分ごろに再開された。