【時論】人口縮小時代、保育システムから改革を=韓国 (1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.31 10:21
韓国は予想より早く「人口縮小国家」になった。統計庁の発表によると、2021年の合計出生率は0.81人で、2020年(0.84人)に続き、再び史上最低となった。「2021年人口住宅総調査」によると、国内居住の内国人と外国人を合わせた総人口は5174万人と集計され、1年前より9万1000人減少した。1948年の大韓民国樹立以来、初めて人口総調査が実施された1949年以来72年ぶりのことだ。「人口は常に増加する」という固定観念から抜け出すことを求めるような統計だ。
一国の人口数は人口の自然増加と国際間人口移動によって決定される。2070年に自然増加はマイナス51万人まで拡大し、国際純移動は4万~6万人台にとどまる見通しだ。将来の総人口は年々急激に減ることは確実だ。統計庁は今の傾向通りに人口が減少すれば、2070年の総人口は3766万人に縮小するものと予想している。
総人口の減少は生産年齢人口の縮小を伴い、社会全般にこれまで一度も経験したことのない、大きな副作用を招くだろう。経済は活力を失い、経済成長率が0%に収れんするだろう。扶養負担は世界で最も高い国になり、次の世代が大きな困難を抱え込むだろう。