【コラム】THAAD「三不」と「三不一限」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.15 15:06
韓国政府が中国の要求通り「一限」をすることができなくなったので、そのまま知らないふりして放置した結果だと考えることができる。当時文在寅政府は10.31協議結果でまるでTHAAD葛藤が解消されたように話した。しかし中国は「三不」は今後韓国が行っていくことであり、直ちに韓国がすべきことはTHAAD運用制限である「一限」で、THAADに対する中国のモヤモヤをすっきりさせてほしいということだった。康京和(カン・ギョンファ)当時外交部長官が11月に中国を訪問した時も中国はやはり「韓国の適切な処理」を要求した。中国が言う「韓国の適切な処理」はまさに「一限」を示している。だが米軍が運用するTHAADを、韓国がどのように制限できるというのか。
ここに10.31協議の大きな盲点がある。韓国が、できもしない事項に対して中国の期待を持たせるようなことをしたのだ。その後、韓国は中国に「約束」したことがないと言う。当時だけでも「三不原則」という言葉が多く使われた。そのうちこれを守ることができなくなると「原則」ではなく「立場」だと表現を変えた。そして今では約束や原則ではないただの立場表明であり、今は立場が変わったという形で対処しているのだ。2017年12月、文在寅大統領の訪中時に随行記者が暴行に遭うなど冷遇を受けた理由がここにある。中国は韓国が約束を守っていないと考えたのだ。