【コラム】韓米通貨スワップカルト
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.15 10:25
第2次世界大戦の後、南太平洋の一部の島で奇異な風習が生まれた。原住民が戦時の米軍基地を真似て粗雑な滑走路と格納庫・管制塔を建設し、木製の小銃を持って巡回査察までした。そうすれば補給品を満載した飛行機がまた来るものと信じた。外部の世界と断絶した原住民は米軍から得た珍しい物を先祖の神の贈り物と考え、またその時期が来る地上の楽園を夢見たのだ。人類学者らはこうした貨物崇拝現象を「カーゴカルト(Cargo Cult)」と呼んだ。
最近の韓国社会で韓米通貨スワップが議論されて消費される形もカルト的な要素が多い。外部の世界と断絶した原住民のように、自分たちだけの期待と願いを込めて経済の万能薬であるかのように通貨スワップを希求する。