【コラム】「心の中の龍」を捕まえなければインフレは日常化=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.07.07 15:08
◆政策金利を20%台まで引き上げたボルカー
米国の1970年代を支配した「大インフレ」(The Great Inflation)を見てみよう。戦後、米国経済は類例のない好況の中でも物価の心配は大きくなかった。戦場から帰ってきた労働力が豊富だったし、技術の発達で生産性も大きく高まったからだ。適切な金利政策でFRBの独立性を守ったウィリアム・マーティン(1951-70年在任)の役割も大きかった。マーティンは「中央銀行の役割はパーティーの真っ最中に食器を片づける」という名言で有名だ。