尹大統領・岸田首相、マドリードで韓日関係改善に道筋作れるか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.06.10 06:52
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の就任後初の海外歴訪は今月29~30日にスペイン・マドリードで開かれるNATO(北大西洋条約機構)首脳会議出席になるものとみられる。尹大統領は9日、出勤途中に記者団と会い、「NATO首脳会議への出席を決めたか」という質問に「準備はしている。確定したとみるのはまだ難しい」と答えた。大統領室は国家安保室を中心にNATO首脳会議出席関連の準備を進めている。今月初めには儀典チームと警護処を中心に事前踏査も行ってきた。
尹大統領はこの日、出勤途中で「韓日首脳会談が開かれた場合には慰安婦問題が議題になると思うが、解決法を準備しているか」という質問に「歴史問題に関しては未来に対する協力次元で韓日間の問題が円満にうまく解決すると予想している」と答えた。
米国・カナダなど欧州28カ国で構成されたNATOは、今回の首脳会議に初めて非会員国の韓国・日本・オーストラリア・ニュージーランドなどアジア太平洋地域4カ国の首脳を招待した。4カ国はすべてNATOの中心国である米国と同盟を結んでいる。米ホワイトハウスは今回のNATO首脳会議の意義に関連し、「超国的脅威に対する柔軟性を高め、規範に基づいた国際秩序を強化するために欧州とアジア同盟の民主主義パートナーシップを強化する新たな戦略的概念を追認するもの」という立場を出した。これは中国を牽制(けんせい)するインド太平洋経済枠組み(IPEF)の推進など、米国の対中戦略の延長線とみることができる。