韓国証券市場に「ビッグステップ寒波」…1日の取引代金33%急減
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.05.09 08:36
金融市場に「逆金融相場」が到来した。各国政府と中央銀行がこれまで注ぎ込んだ流動性を回収し始めてだ。韓国有価証券市場(KOSPI)の1日の取引代金はコロナ禍初期水準の10兆ウォンに縮んだ。
逆金融相場とは、インフレ(物価上昇)が深まる時にこれを防ぐため中央銀行が緊縮カードを切って始まる弱気相場を意味する。日本の市場分析家、浦上邦雄氏が提示した株式市場の四季のうち秋に当たる。中央銀行が金融を緩和し株式市場が好況を享受する金融相場(春)の反対だ。
8日の韓国取引所によると、先月6日から今月6日までの1カ月間のKOSPIの1日平均取引代金は10兆7549億ウォンだった。前年同期の16兆1494億ウォンより33.4%減った。個人投資家ブームで証券市場が活況だった昨年1月の26兆4778億ウォンと比較すると60%近く急減した。コロナ禍の余波で株式市場が揺れた2020年の同じ期間の10兆6555億ウォンと同水準に戻った。