【コラム】目の前の「灰色のサイ」…韓国経済に危機感が高まりつつある
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.04.14 11:28
韓国経済に危機感が高まっている。物価高・高金利・ウォン高など「3高現象」とともに景気低迷とインフレーションが同時に発生するスタグフレーションに対する懸念の声も上がる。洪楠基(ホン・ナムギ)経済副首相も12日、今年の経済成長率は目標(3.1%)より低く、物価上昇率は見通し(2.2%)より高いだろうと診断した。ロシアのウクライナ侵攻によって食品やエネルギー価格が高騰し、米国が強力な緊縮に出た結果だ。この日夕方に発表された米国の消費者物価指数(CPI)は1年前より8.5%が上がって1981年12月(8.9%)以降最高となった。
米国の緊縮などで韓国経済が危機に直面する可能性があるという警告は昨年末から政府当局者の口から出ていた。洪副首相は昨年9月30日マクロ経済金融会議で「『灰色のサイ』のような危険要因を確実で先制的に除去しよう」と話した。灰色のサイとは、予想はできても人々が見逃しがちな危険要因を意味する。