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「伝説のシルバーウルフ」が戦死、欧州が哀悼…ロシア戦闘機から領空守る

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.03.03 09:16
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ウクライナの領空を守った「シルバーウルフ」に退役はなかった。ロシアが侵攻すると、直ちに祖国の空に復帰した。そして味方から敵機を引き離そうとしたが、ついに空で散華した。

「シルバーウルフ」と呼ばれるウクライナのトップガン(最優秀パイロット)オレクサンドル・オクサンチェンコ大佐(54)がロシア戦闘機との空中戦で死去したと、ウクライナ軍が明らかにした。

 
ウクライナのゼレンスキー大統領は先月28日(現地時間)、「世界最高の戦闘機操縦士の一人、オレクサンドル・オクサンチェンコ大佐が空中戦で死去した」とし「彼は(作戦中)敵の航空機を迂回させた」と伝えた。ゼレンスキー大統領はこの日、オクサンチェンコ大佐を含む軍人12人に英雄称号を授与した。

オクサンチェンコ大佐は先月25日、首都キエフの上空でロシアの戦闘機をウクライナの軍隊から引き離す任務を遂行中だったが、ロシアS-400対空防御システムに撃墜された。一部の航空専門メディアはオクサンチェンコ大佐がキエフ郊外のホストメル空港を死守しようとして死亡したと伝えた。

2000時間以上の飛行記録を持つオクサンチェンコ大佐は、ウクライナのロシア製戦闘機スホイ(Su)-27フランカー級操縦士で、2018年に引退した。しかしロシアがウクライナを侵攻すると、すぐに復帰した。ウクライナ国防省は先月25日、ツイッターに「転役した機長から将軍まで、数十人の熟練パイロットが空軍に復帰している」と伝えたが、オクサンチェンコ大佐もこのように復帰したベテランパイロットだった。

オクサンチェンコ大佐が服務した第831航空戦術旅団は「世界のパイロットから尊敬されていた彼は世界最高の『敵軍破壊者』になった」と哀悼した。続いて「オクサンチェンコは生前『技術と責任は同義語』と教えた」とし「オクサンチェンコを知るすべての人々は彼が人生の英雄になったと確信する」と書いた。

オクサンチェンコ大佐が生前に飛行技術を強調したのには理由がある。オクサンチェンコ大佐は最高レベルのアクロバット技術を持つエアショーのアクロバット飛行士としても欧州で有名だった。オクサンチェンコ大佐はスロバキア国際エアフェスタ、チェコ国際エアフェスタ、英軍事エアショーRIAT(Royal International Air Tattoo)などにウクライナ代表団として参加した。RIATは毎年7月に英国で開催される世界最大の軍事エアショーで、約15万人が集まる。

オクサンチェンコ大佐は2017年のRIATに第831航空戦術旅団代表として参加し、最優秀賞を受賞した。「欧州エアショー」はフェイスブックに「あまりにも衝撃的で悲しい」とし「『シルバーウルフ』オクサンチェンコ大佐はエアショーの一員であり大ファンだった」と哀悼した。

オクサンチェンコ大佐が欧州内の多くのエアショーに参加した当時(2013-18年)に現場で彼のアクロバット飛行を見たファンと操縦士も、戦死したオクサンチェンコ大佐にSNSで哀悼を表した。オクサンチェンコ大佐が操縦するスホイ-27の姿を直接撮影した写真を載せて追悼するファンも多かった。

あるチェコ人はオクサンチェンコ大佐のスホイ-27の写真を共有し、「私は幸運なことにチェコで開催された国際エアショーで彼のアクロバット飛行を見ることができた」とし「素晴らしいパイロットだ。彼はずっと記憶されるだろう」と書いた。自身もパイロットというネットユーザーも「2017RIATで彼を実際に見る機会があった。素晴らしかった。彼はレジェンドだ」とコメントした。

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    2022.03.03 09:16
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    スホイ(Su)-27に乗ったオレクサンドル・オクサンチェンコ大佐(54) [ウクライナ831航空戦術旅団 フェイスブック]
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