ロシアを国際決済網から締め出し…「金融制裁の核兵器」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.28 07:59
侵攻4日目の27日、ウクライナ軍がロシア軍の攻勢に対抗し必死な防衛に出た。米国と欧州連合(EU)、英国などは26日に対ロシア制裁の一環として「金融制裁の核兵器」と言える国際銀行間通信協会(SWIFT)決済網からの排除を決めた。これらの国はこの日共同声明を通じ「ロシア軍がキエフをはじめとする他の都市を攻撃していることからわれわれはロシアを国際金融から孤立させることを決めた」と明らかにした。先進7カ国(G7)も参加した。バイデン米大統領は「今回の戦争はプーチン大統領に責任があり、戦略的に失敗したものだという点をわからせなければならない」と話した。プーチン大統領はこれに対し「西側諸国がロシアに友好的でない措置をしている」として核兵器運用部隊に警戒態勢を強化するよう指示した。
SWIFTは1万1000社を超える世界の金融機関が安全に決済注文をやりとりするために使うセキュリティ性が高いコンピュータネットワークだ。昨年は1日平均4200万件の取引がSWIFTを通じて行われたが、ここから閉め出されれば事実上その銀行を利用したドル取引が不可能になる。ロシアSWIFT協会によるとロシアの銀行300社ほどがSWIFTに加入しており、全国際金融取引の80%をSWIFTに依存している。また、ロシアは米国に次いでSWIFT決済件数が多い国だ。