【グローバルアイ】北京五輪の「形容矛盾」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.28 15:58
冬季オリンピック(五輪)が1週間後に迫ったが北京はうら寂しい雰囲気が漂っている。25日午後、天安門から北に8キロメートルほど離れた五輪メインスタジアムを訪れた。鉄で組まれた構造物が鳥の巣のような形をしているため「鳥の巣」という愛称で呼ばれるメインスタジアムの周辺には長い鉄製のフェンスが設置されていた。遠く離れて道を行き交う市民は窓の桟のようなフェンス越しにスタジアムを見ることができるだけだった。時折外から写真を撮る人々がかえって寂しく感じられるほどだった。
メインスタジアムの横にあるカーリング競技場「水立方(ウォーターキューブ)」も一般の人々には「絵に書いた餅」だ。外部の観覧客に対する入場券の販売がないためだ。近くの建物も早々と封鎖されてスタジアム周辺の主要ホテルは海外の外賓や中国内の招待客など一部の人員だけに出入りが許される。選手団を内国人と分離するいわゆる「クローズド・ループ」政策で北京は安全を得たが雰囲気を失った。