大規模補正予算のバタフライ効果…国民に利子爆弾か=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.27 09:57
「今までは耐えられる水準だったが、国債を追加で発行すれば利回りがどうなるのか。市場を見守る必要がある」。薄氷を踏む国債市場に対する企画財政部当局者の評価だ。26日の債券市場で国債5年物の利回りは年2.156%となった。前日より0.018ポイント下がったが、1年前(1%台前半)と比較すると大きく上昇している。国債3年物の利回りは2.367%と、2%半ばに向かっている。
国債金利がさらに上昇する要因は山積している。米連邦準備制度理事会(FRB)の政策金利引き上げが秒読み段階に入ったうえ、韓国銀行(韓銀)も追加の利上げを予告している。リーディング投資証券のクァク・ビョンヨル研究員は「現在、米FRBの通貨政策変更リスクは、直前の引き上げサイクル(2015-18年)より圧縮的で速く展開している」とし「金融市場への事前伝達は円滑でなかったし、これによる衝撃波が(市場に)速く反映されている」と診断した。さらに政界を中心とする「ばらまき」補正予算公約が、そうでなくとも不安定な国債市場をさらに揺るがしている。
国債の発行で数十兆ウォンの補正予算を編成する可能性があるという理由のためだ。市場で流通する国債の利回りは需要と供給で決まる。市中に出る物量が多いほど国債の相対的価値は落ちるしかない(金利上昇)。