【社説】鉄柵越北事件、脱北民政策を振り返る契機にするべき=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.01.05 13:44
30代男性脱北民が東部戦線の最前方にある鉄柵を越えて北朝鮮に戻った事件の内幕が次々と明らかになっている。今回の事件は鉄柵警戒の弱点からはじまり脱北者支援および管理に至るまでの問題点がそっくりそのまま表れている。
少しの隙も許されない最前方の鉄柵が同じ地点で1年前と同じように突破された警戒の失敗は、軍当局としては弁解の余地のない事案だ。厳しい問責とあわせて責任ある指揮官と当局者の謝罪がなければならない。口先だけで終わるのではなく、実質的な再発防止策が用意されなければならない。南北軍事合意で平和が実現されたように装って前方監視哨所(GP)を爆破した現政権執権期間にこのような警戒の失敗がとりわけ多かったことを国民は単なる偶然とは見ていない。