【コラム】企業競争力のほかに頼れるものがなくなった韓日中3カ国の経済(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.11.17 11:09
中国経済に対し概ね楽観的な見方を表明してきたニューヨーク市立大学のポール・クルーグマン教授さえニューヨーク・タイムズのコラムで「悲観論者はいつも中国経済を心配するが、今回は本当にそうなるかも知れない」とした。中国経済危機論は新しいものではないが、成長率の急激な鈍化と恒大問題から見ると不動産市場のバブルが懸念されると分析される。クルーグマン教授は「所得増加より過度な住宅価格はこれ以上持続しなさそうだ」と指摘した。だからととても針小棒大に言うべきことではないとした。中国経済のバブルが消えてもそれにより世界経済が大きな衝撃を受けることはなさそうだとみた。
米国の投資業界もフォーリン・ポリシーの分析とは見方の違う診断を出している。ウォール街の大口投資家であるブラックロック、ゴールドマン・サックスなどは「いまは依然として中国に投資する時期」という立場だ。投資の見極めが鋭敏なジョージ・ソロスは「米国の利益を害し投資もやはり落ちぶれかねない」と警告したが、ウォール街の大手投資家は中国に対する立場を変えていない。特に世界最大のヘッジファンドを運営するブラックロックはフィナンシャル・タイムズとのインタビューで「グローバルポートフォリオ基準では中国経済が依然として過小代表されている。不安要素はあるが中国投資の割合を2~3倍に増やすべきタイミング」と話した。