大韓航空とアシアナ航空の統合が前進している。統合に向けた必須先行条件である企業結合審査が一つずつ進行している。

大韓航空は１６日、アシアナ航空買収のための必須申告国のベトナムが１４日、企業結合承認をしたと明らかにした。ベトナム商工省は承認決定文で「大韓航空のアシアナ航空買収・合併はベトナムの競争法上で禁止される取引ではなく、今後ベトナム競争法の規定を遵守することを求める」と明らかにした。

大韓航空は１月から必須申告国のトルコ・台湾の企業結合承認を受けた。任意申告国のマレーシア・フィリピンなども許可した。今後、韓国・米国・ＥＵ・中国・日本など必須申告国が追加で要請した事項を満たして承認を受ければ、買収手続きを終えることができる。

大韓航空のアシアナ航空買収の件は、昨年１１月に洪楠基（ホン・ナムギ）経済副首相兼企画財政部長官が開催した第２５回産業競争力強化関係長官会議で初めて公式化した。新型コロナの影響で航空業界が沈滞した中、両社の統合が公的資金の投入を最小化し、航空産業の正常化に寄与すると判断したからだ。

議論が本格化して１年が経過したが、韓国だけでなく海外国家が審議を続け、統合作業は進まなかった。海外で事業をする企業間の合併には利害関係が絡む各国の承認が必要となる。韓国の公正取引委員会も「大韓航空－アシアナ航空の企業結合に対する経済分析」というテーマで研究を進めている。寡占・独占が懸念されるからだ。大韓航空は１４カ国に企業結合を申告し、現在６カ国から承認を受けた。