【コラム】宇宙開発に出遅れる韓国、大統領が直接宇宙開発率いなくては(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.18 11:18
国際協力も重要だ。韓国は来年8月に軌道船を米国のスペースXロケットに載せて打ち上げる予定だ。月軌道船は月の上空100キロメートルを約1年間回り観測任務を遂行することになる。この過程で米国の深宇宙通信ネットワークの協力を受けなければならない。米国なしでは不可能なことだ。韓国は米国が主導する有人月探査計画であるアルテミス計画にもオーストラリア、日本、カナダなどに続き10番目の国として参加することになった。
宇宙開発の内容と規模が活発になるほど、韓国も宇宙協力の対象国になるほど実力を蓄積していかなくてはならない。今後の世界は地球観測から月基地建設、火星・金星・小惑星探査など宇宙開発がさらに活発になるだろう。そのため人工衛星保有も3トン程度の気象衛星など大型衛星と500キログラム台の小型衛星を混合して使う時代に進むだろう。半導体技術と光学レンズ技術の発達で500キログラム台の小型衛星も過去に大型衛星が役割を担当した地球観測の解像度とほぼ同水準に高まり精密な観測が可能になった。
より多くの小型衛星を保有すれば地球の特定地点、特に北朝鮮の様子を見るのに有利だ。低軌道を回る小型衛星は高度3万6000キロメートルの静止軌道に浮かんでいる衛星と違い1日に数回以上地球を周回しなくてはならない。それだけ常時観測が難しい。だが複数の小型衛星を連結すれば1日に複数回にわたり細かい観測ができる。