【コラム】捜査に占領された修羅場の韓国大統領選(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.14 11:17
韓国大統領選挙で繰り広げられている「ポリティカル・イカゲーム」を見ていると身の毛がよだつ。勝者独占の権力争奪ゲームとはいえ、これほど殺伐とした状況は過去にもあまり見られなかった。与党の大統領候補確定者と野党の世論調査1位候補がそれぞれ検察・警察と高位公職者犯罪捜査処の捜査を同時に受けている。
2002年の大統領選挙での李会昌(イ・フェチャン)ハンナラ党候補の息子兵役不正隠蔽疑惑事件、2007年のハンナラ党予備選挙でのBBK株価操作疑惑事件も検察の有力候補捜査で混乱したが、今よりかはましだった。捜査が政治を覆ってしまうほどではなかった。現在の流れをみると、捜査の過程で問題が浮き彫りになり、大統領選街道で有力候補が中途脱落する事態が発生しないという保証もない。それが現実になれば国家的に不幸なことだ。